2022年9月28日
2022年9月21日(水)に「2022年度評価員基礎研修」を開催しました。
この研修は、看護学分野別評価の意義や仕組み、評価基準等の基礎的事項に関する理解を深めていただくことをねらいとしています。Web会議システム(Zoom)を通じ、評価員候補として会員校からご推薦いただいた64名の皆様にご参加いただきました。
まず、研修参加者の皆様には事前に、「評価の概要」に関する動画の視聴、「看護学教育評価ハンドブック」を閲覧していただき、疑問点等は『事前質問受付』に投稿していただきました。
研修当日は、第1部「評価の概要、評価基準等に関する事前質問への回答とトピックス」として、事前に寄せられた質問事項に対し、井上智子評価委員会委員長、秋元典子評価基準検討委員会委員長が回答しました。
続いて第2部「グループワーク」では、評価基準や評価員の役割に関する理解を深めるため、13グループに分かれてワークショップ形式で行いました。今回初の試みとして、研修開催前に参加者にグループを予めお伝えし、評価項目に沿った根拠資料をメンバー間で事前共有していただきました。その資料を基に評価シミュレーションを行い、活発な意見交換がなされました。うち4グループの代表に成果を発表していただき、挙がった疑問点等に対して各担当者からの回答と、田村やよひ常任理事、高田早苗代表理事からのコメントがありました。
基礎研修終了後、研修参加者の皆様にご協力いただいた事後アンケートでは、以下のような感想をいただきました(一部抜粋)。
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■看護教育をより良いものとしていくための、たいへん有意義な研修でした。
■自身の大学の課題を洗い出すこと、他の大学様の利点を参考にさせていただく機会となりました。
■グループワークのメンバーの中に、受審済の先生がいたのも参考になった。ほかの大学の根拠資料を見ることで、どのように資料を整えたらよいか参考になった。わかりやすい資料は、学生にとっても理解しやすくなると感じたので、受審することで様々な視点で教育について見直すことは、良い教育につながることが実感できた。
■評価基準の視点で他大学と自学の資料を比較し、自学の課題が浮き彫りになりました。とてもよい経験でした。評価についてはまだ詳細がわからない部分があり、資料をもっと読み込まないといけないと感じています。
■教育目標などの文言の表現やカリキュラムマップ、DP(ディプロマ・ポリシー)と科目のマトリックス表などの図表での示し方もかなり勉強になりました。
■評価員としての学びだけではなく、評価を受審する際の書類の整え方も勉強になりました。
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この基礎研修により、他大学の教員との意見交換の中で、評価をいただくことで自大学の教育プログラムを振り返ることができ、モチベーションが上がったという声が挙がりました。
ピアレビューの観点から、各大学における看護学教育プログラムの点検・評価や教育研究活動の改善・向上に努めていただき、さらには今後本機構の評価員として、お力添えいただきたく存じます。