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2023年9月15日

第1回JABNE研修交流集会を開催しました!

2023年8月22日(火)に、WEB会議システム(Zoomウェビナー)を利用し、「第1回JABNE研修交流集会」を開催しました。当日は、会員校の教員、事務職員および本機構の登録評価員のほか、大学の会議室等で視聴していただいた方々のご報告も含めると約700名と多くの方にご参加いただき、充実した研修交流集会となりました。

JABNE小山田恭子理事の司会進行によりスタートし、冒頭、高田早苗代表理事より、研修交流集会参加への御礼を申し上げるとともに、今年度は新たに12校がJABNEに入会し、会員校が139校となったことを報告しました。これまでは評価員が評価することの準備性を高める研修を開催してきたが、会員校向けの研修はJABNE発足以降初めての試みであることから、この交流集会を機に各大学において受審への準備性を高めていただきたい旨説明がありました。

また、これまでに「分野別評価の意義、とりわけ受審校へのメリットは何か?」という質問を受けてきたが、多忙を極める中、看護学分野別評価を受審することについてどのような意味があるのか、参加者の皆様には本日の特別講演およびパネルディスカッションから、その答えを見出していただけることを期待する旨の挨拶がありました。

JABNE高田早苗代表理事による開会あいさつ

 

第1部は特別講演として、立命館大学教育開発推進機構の沖裕貴教授をお招きし、「教学マネジメント:基礎と応用」というテーマで、教学マネジメントの概要、さらには重要な5つの柱について約1時間、解説していただきました。座長は北素子理事が務めました。

第1部講師の沖裕貴先生と座長のJABNE北素子理事

 

沖先生からは資料を用いて具体的な事例をご紹介いただきながら、ポイントを丁寧に解説していただきました。参加者からは、沖先生の解説によって理解が深まり、教学マネジメントを継続的に学んでいきたいという意欲的な声が多数挙がりました。

※当日、参加者からQ&A(テキスト入力)にお寄せいただいた質問について、後日沖先生にご回答いただきました。会員校および評価員の皆様は、このページの下部にあります緑色のオンデマンド配信専用バナーをクリックし、過日配布したID・パスワードでログインの上、ご参照ください。その他、評価や受審に関する質問は、事務局までお問い合わせください。

続く第2部では、パネルディスカッション「受審準備と受審により生じた学内外の変化」をテーマに、旭川医科大学医学部看護学科の升田由美子学科長、神戸市看護大学の江川幸二学長、淑徳大学看護栄養学部看護学科の茂野香おる教授(前学部長)に、それぞれ約20分、各校の受審経験を発表していただきました。座長は小山田恭子理事が務めました。

発表後、指定討論者として昭和大学保健医療学部看護学科の榎田めぐみ教授、豊橋創造大学保健医療学部看護学科の蒔田寛子学科長にご登壇いただき、各発表を受けての意見や質問から、活発なディスカッションが展開されました。

その後、受審準備に関する疑問や課題について参加者が問いかけ、ご登壇された先生方が回答することで、不安の解消につなげました。

(向かって左上から時計回りに)座長のJABNE小山田恭子理事、升田由美子先生、江川幸二先生、蒔田寛子先生、茂野香おる先生、榎田めぐみ先生

 

結びに田村やよひ常任理事より、ご登壇いただいた先生方に、今日この日を迎えるにあたり多くの準備に時間を割いていただいたことに対する御礼と、参加者の皆様には本日発表いただいた大学の取り組みやプラスの変化を参考にし、自大学のそれぞれの状況に照らし合わせ、今後の受審に繋げていただくことを期待する旨述べられました。そして、今回初めてすべての会員校が参加できる機会を設けられたことを嬉しく思うとともに、会員校の多様な経験を共有しあうことで大学における看護学教育の質の向上が図られることが、JABNEに携わる全員にとっての願いである旨挨拶があり、閉会となりました。

JABNE田村やよひ常任理事による閉会あいさつ

 

終了後の参加者アンケートからは、自己点検・評価を学部全体で取り組んでいくことの重要性を見出すような意見が多数挙がりました。今後の受審と看護学教育の質向上への契機となったことを確信しております。お申込みいただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

 

【参加者の声】※アンケートから一部抜粋

■改めて看護学教育の質の向上のために、教学マネジメントが必要であることを認識できました。

■特別講演の内容は本学教員にも聞かせたい内容でした。非常にためになる研修交流集会でした。

■受審校の方から準備のスケジュール、組織体制づくりを具体的に伝えてもらえたことで、少し安心できたことが大きい。この時期にこの企画に参加出来て大変有意義であった。

■受審校の経験、また受審準備をされている先生からのご発言から学ぶことが多かったです。成果を可視化するために根拠となる資料を蓄積しておくことの重要性を感じました。自己点検・評価報告書を作成する際にも、他の人とその成果を共有するためにも役立つと思いました。

■大学の教職員全体でPDCAサイクルを回していく体制づくり、仕組みづくりの具体的な事例を教えていただき、イメージが湧きました。本学においても学部全体を巻き込んだ取り組みをしていきたいと強く思いました。

■受審は教育課程の改善につながるということを感じることができました。各大学の事情は様々ですが、看護系大学として教育評価で求められている基準を達成できるよう、受審前から意識的に取り組むことの重要性を学びました。

■分野別評価を受ける予定なのですが、大変というイメージが先行していたので、具体的な体験談だけでなく、受けるからにはどのような取り組みが必要なのかスケジュールなども拝見でき、イメージがわきました。また、沖先生の特別講演から、今まで理解し難かった教学マネジメントの細部で腑に落ちることがいくつもあって大変勉強になりました。

【研修交流集会当日のZoomウェビナー接続について(お詫び)】
研修交流集会当日、設定の不備により、一部の参加者の方に申込登録後にメールにて配布していましたURLからスムーズに入室いただくことができなくなっており、ご迷惑をお掛けしましたことを心よりお詫び申し上げます。

■オンデマンド配信のご案内(2023年11月22日更新)
会員校の教職員、登録評価員等、JABNE関係者の方にご視聴いただけます。視聴方法につきましては、11月22日(水)に看護学教育課程の責任者および事務御担当者様宛に配信いたしましたメールにてご案内しております。下記緑色のバナーをクリックし、ログインしてください。
また、研修交流集会当日、第1部「教学マネジメント:基礎と応用」の中でお寄せいただきました質問に関し、後日講師の沖裕貴先生にご回答いただいたQ&Aも公開しておりますので、併せてご参照ください。
※第2部のスライドは公開しておりません。ご了承ください。

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