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2023年12月25日

「JICAバングラデシュ看護サービス人材育成プロジェクトフェーズ2 第1回本邦研修」に本機構が協力しました

2023年11月29日(水)「JICAバングラデシュ看護サービス人材育成プロジェクトフェーズ2 第1回本邦研修」のプログラムに本機構が協力しました。研修は日本看護系大学協議会(JANPU)会議室にて実施し、バングラデシュから保健家族福祉省、看護助産審議会役員、看護大学学長、医科大学病院長・看護部長計13名と日本のプロジェクト専門家が来所しました。

この「JICAバングラデシュ看護サービス人材育成プロジェクトフェーズ2」は、2022年3月に開始され、公立看護大学およびその連携病院での看護教育の実施・モニタリング・評価に係る体制強化によりバングラデシュ国内の看護教育の質向上を目標としています。今回、研修団一行は10日間日本に滞在し、文部科学省や厚生労働省、看護系団体、看護大学、医療機関を訪れ、日本の教育・看護行政、病棟、地域における看護活動などについて学び、研修最終日にはバングラデシュ帰国後に実施するアクションプランの策定を行いました。

本機構の研修では、高田早苗代表理事が「日本における看護学教育分野別評価の体制について “Accreditation for Nursing Education and the system in Japan”」というタイトルで、日本における認証評価のシステム、本機構の組織体制や事業内容について講義しました。田村やよひ常任理事も同席し、随時、研修員から挙がった質問に回答しながら進めていきました。

研修員からの質問に回答する高田代表理事、田村常任理事

 

日本の看護学教育評価は適合認定期間を原則7年としているのに対し、バングラデシュでは評価結果によって2年~5年の認定期間の幅を設けているという特色があります。
フェーズ1で支援の対象となったダッカ看護大学が2022年5月に国内で初めて認証を受け、現在のフェーズ2ではモデル校2校を中心に、全国で8校の看護大学の認証を獲得していくため、プロジェクトチームによるサポートを開始しているとのことです。

今回研修員として参加した看護大学の学長から、「モデル校として、今まさに自大学の基礎調査、そしてセルフアセスメントを実施している最中にある。年内に国内の評価機関に提出するために準備を進めているということをこの場でどうしても伝えたかった」という発言があった際は、会場内から拍手が起こりました。

最後に、研修団の代表者からは「今回の講義で、バングラデシュの看護サービスの発展のために何をすべきかという、重要なポイントを教えていただいた」という感想がありました。

日本の看護学教育評価に対する高い関心が伺えた 

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