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2024年10月7日

2024年度評価員基礎研修を開催しました!

2024年9月24日(火)にWEB会議システム(Zoom)を利用し、「2024年度評価員基礎研修」を開催し、67名にご参加いただきました。本研修は看護学専門分野別評価の意義や仕組み、評価基準等の基礎的事項に関する理解を深めていただくことをねらいとし、会員校の推薦により本機構の評価員として初めて登録された教員を対象としています。

今年度も、当日までに3本の動画を事前視聴していただく第1部「オンデマンド研修」と、9月24日当日に行う第2部「全体研修」の2本立てで行いました。
全体研修では、工藤美子評価員研修委員会委員長が司会を務めました。最初に、評価の概要について、参加者から事前に寄せられた質問事項に対し、片岡純評価基準検討委員会委員長が回答しました。

工藤美子評価員研修委員会委員長による司会進行

片岡純評価基準検討委員会委員長による回答


 
参加者は当日までに評価項目に沿った自大学の自己点検・評価を行い、各自が集めた根拠資料をグループメンバー間で事前共有したうえで全体研修に臨みました。14グループに分かれ、資料を基に評価シミュレーションを行うグループワークを行いました。

3つのグループの代表者が、グループワークの感想、挙がった質問等を述べ、質問事項には片岡評価基準検討委員会委員長、石井邦子評価委員会委員長、菱沼典子代表理事がそれぞれ回答しました。

全体研修を終え、片岡評価基準検討委員会委員長からは「具体的な質問を受け、丁寧に検討していただいていることが伝わってきた。受審校がどのような自己点検・評価を行ってきたのか、評価員が基準に沿って評価をしてもらうことによって、大切なサジェスチョンが得られると思う。」石井評価委員会委員長からは「ピアレビューに基づき、受審校と評価員が一体となって大学の良いところ、改善点は何かということを検討している。自大学の受審、評価にも活かすことができるので、研修の経験を活かして評価員になってもらいたい。」というコメントがありました。

石井邦子評価委員会委員長によるコメント


 
さらに、及川郁子常任理事からは「研修にあたり、自分たちの大学をきちんと見て、必要な資料として何があるのか、探し始めるところからの作業は大変だったと思う。独自的な取り組みが、どのように評価されると大学の良さとして浮き彫りになるのか、ということも踏まえながら聞かせていただいた。」

及川郁子常任理事によるコメント


 
最後に菱沼代表理事からは、「評価員から見た受審のメリットは、自己点検・評価を通して自分たちの改善課題に気づくことができ、速やかに改善するための起爆剤となるところにある。自己点検・評価を各大学が実施することで、教員が学長や事務職員等と看護学教育について話し合う機会になるという点でも有効だと言ってもらえている。今回の気づきを自大学の改善に役立ててもらいたい。また、評価員となった際は力を貸していただきたい。」というコメントがありました。

菱沼典子代表理事によるコメント


 
基礎研修終了後に、参加者の皆様からお寄せいただいたアンケートでは、以下のような感想をいただきました。
 
【参加者の声】※アンケートから一部抜粋

■評価を受ける機会をうまく活用し、大学全体で教育を考えることの重要性を改めて感じました。

■非常に勉強になりました。また、他の大学の先生方と交流を持てたことも有意義でした。

■事前課題に取り組んでいたときはどうしても自分の大学が題材なだけに、将来の受審が視野に入った取り組みとなっていたことは否めませんが、本日の研修を通して、受審校による提示内容を踏まえて、看護教育の発展を見据えて評価していく作業は非常に責任が重く、また姿勢が問われるものだと気が引き締まりました。

今回の研修を経て、参加者はJABNEの評価員としてのスタートを切りました。ピアレビューの観点から、評価員の立場、受審校の立場と、様々な視点に立って評価を進めていただくことになります。看護学の質向上のため、ご協力の程お願いいたします。

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