2025年10月22日
2025年9月24日(水)にWEB 会議システム(Microsoft Teams)を利用し、「2025年度基礎研修」の第2部「全体研修」を開催しました。
本研修は、看護学専門分野別評価の意義や仕組み、評価基準等、看護学教育評価にかかわる基礎的事項の理解を深めていただくことを目的に毎年実施しており、全体研修当日までに3本の事前動画を視聴していただく第1部「オンデマンド研修」と、第2部「全体研修」の2部構成で行っています。
今年度の全体研修は、129名が参加され、谷口千絵評価員研修委員が司会を務めました。

谷口千絵評価員研修委員による司会進行
事前に寄せられた評価の概要に関する質問に評価委員会の佐々木幾美委員、評価基準に関する質問には評価基準検討委員会の片岡純委員長より、それぞれ詳細に回答や説明がおこなわれ、看護学教育評価の理解をより深めることができました。

佐々木幾美評価委員による回答
続いて行われた、グループワークは、26グループに分かれ、各メンバーが自大学の点検・評価の内容を評価の観点ごとに根拠資料を示しながら説明し、相互の意見交換を通じて、評価基準や評価員の役割に関する理解を深めました。
グループワーク後は、グループの代表者がグループワークを通して理解したこと、評価基準や評価に関する疑問・質問、グループワークの感想などを報告しました。グループ内で出された疑問・質問には、佐々木幾美評価委員会委員、片岡純評価基準検討委員会委員長がそれぞれ回答しました。

片岡純評価基準検討委員会委員長による質疑応答
及川郁子常任理事からは、「今回のグループワークにおいて、非常に活発な議論が行われていたことが発表内容から伝わってきた」「参加者の皆様が具体的な質問を通じて、評価項目に沿った記述方法や根拠資料の示し方について、より理解を深められたのではないか。」とのご感想をいただきました。

及川郁子常任理事によるコメント
閉会にあたり菱沼典子代表理事からは、「今回の研修を通じて皆様にご体験いただけたことにより、今後、自大学での自己点検・評価の実施や、JABNEの評価委員として次のステップへ進まれることを期待しており、大変心強く感じている。現在、第2期の評価に向けて、文部科学省からの委託調査を受けることが決定しており、第1期で積み重ねてきた評価をどのように発展・継続させていくべきかについて、検討を開始している。今後、会員校の皆様にもご協力をお願いすることになるので、今回の基礎研修について、ぜひ大学内でご報告いただき、大学全体で看護学教育の質向上に向けた取り組みにご参加いただきたい。」とご挨拶がありました。

菱沼典子代表理事による挨拶
基礎研修終了後のアンケートでは、以下のような感想をいただきました。
■基礎研修に参加し、動画やグループワークにて多くのことを学ぶことができました。ハンドブックにおいても詳細に解説いただいているのですが、やはり実際に自分でやってみないとわからなかったです。このような機会をいただきましてありがとうございます。
■他大学との意見交換ができ有意義でした。
■評価員、受審校の両方の視点で参加することができ、自校の教育を客観的に見直す大変貴重な機会となりました。